設計のお仕事は楽しいですか。お客様の依頼によりプランを練り、デイテールにこだわり、夢の限りを注ぎ込む。それは、大変な作業であり、苦しみでもあります。でも楽しいのです。それは、誇りと満足に浸りつづけられる瞬間の連続で、アドレナリンが溢れ、ますますのめりこんでしまうのです。
昨今の設計界の不祥事、なんともやりきれませんね。根底には工事費・報酬のダンピングがあるのではないでしょうか? 経済性と言う巨大魔物に飲み込まれ、本来楽しんでいたはずの仕事がデータ合わせの作業になってしまったのではないでしょうか。
コンピュータにおける構造計算とは、実際の建物をコンピュータに入るようにモデル化しその結果を検証し、安全であることを設計者が判断する作業です。医療における精密な検査機械をもとに医者が聴診器で直接診断し続けるのに似ています。経験を積んだ設計者がその計算モデル化を確認しなければ、モデル化は絵に描いた餅に過ぎません。
今、建築界の需要も改築から改修へと移ってまいりました。これは、古い建物の工法を知っている技術者が必要であることを意味しています。
設計者は勿論・工事に携わる技術者も伝統工法の知識・技能が再評価される必要があります。効率の名の下に伝えられなくなった技術を伝承する必要があります。伝承者は経済的にも誇りも保証される必要がありそのシステムの構築を私たちがやらねばなりません。
今後、私たちが安心して楽しく本来のものづくりに専念できる、そして、後世に胸を張って作品を残せる社会環境を自分たちでつくる必要を感じています。
Posted by 飯塚 静栄
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Posted by 木村 壽夫
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Posted by 木村 壽夫
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